挑む チャレンジストーリー
EPISODE.01
大学合格より嬉しかったですね。
そのくらい大変でしたから。
2016年、一級建築士の資格取得サポートプロジェクトがスタート。10人程のメンバーを募り、切磋琢磨しながら合格をめざすことに。月曜日から土曜日までは毎日現場が動いている。資格の勉強ができるのは平日夜と日曜日だけ。限られた時間の中でどうやって合格を勝ち取ったのか。その裏には、家族の協力と仲間の存在があった。
工事部 工事課 係長
RYOSUKE.M
2005年入社
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一人でくすぶっているときに、
声を掛けてもらいました。もともと一級建築士はずっと取りたかった資格だったので、プロジェクトに選ばれる前から自腹で予備校に通って勉強はしていたんです。ただ、仕事との両立がなかなか難しく、試験は何度か受けましたが合格には至っていませんでした。仕事しながらだと、どうしても「日曜日くらい休みたいなあ」という甘い気持ちが出てきてしまって、本腰を入れて勉強することができていなかったんです。そんな状態で合格できるわけがないですよね。そうやってくすぶっていたタイミングで会社から電話があり、「こういうプロジェクトを立ち上げるけど、Mも入るか?」と声を掛けていただいた。当然「やります」と即答しました。
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一人だったら、
合格できなかったと思います。まず、家族と話し合いました。本気で資格取得を目指すとなると、平日は仕事が終わってから夜遅くまで勉強することになる。日曜日も丸一日予備校で潰れてしまいます。私には子供が2人いるのですが当時はまだ7歳と3歳と小さくて、お父さんと遊びたい盛り。「日曜日今までみたいに遊べなくなる」と伝えたら、わんわん泣いてましたね。それからの2年間は、本当に勉強漬けの日々でした。毎週予備校に通うモチベーションを保つのは大変でしたが、学校には一緒にプロジェクトに参加している同僚もみんな来るので「自分だけサボれないよな」と。合格の知らせを聞いたときは、人生で一番嬉しかったですね。支えてくれた家族や仲間への感謝もありますし、何より「これでもう日曜に学校行かなくていいんだ」という気持ちが大きかったです(笑)
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一つ壁を超えたら、
また新しい壁がやってくる。今年から工事部に係長というポストが新設され、そこに就任しました。これまでは自分の仕事だけを見ていれば良かったのが、若手社員の育成も担当することに。これまで経験したことがない領域なので、どう育てていけばいいのか試行錯誤しているところです。まだ現場経験が浅く、わからないことが多い若手に「これしといて」「あれしといて」と一方的に押し付けてしまったら、プレッシャーがかかりすぎて逆に逃げたくなってしまうと思う。また、部下と私は同じ現場にいるわけではないので、毎日顔を合わせて話すこともできません。本人の性格も考慮しながらどういう指導方法が良いのか、離れたところで働く部下をどう管理すれば良いのか模索しています。部下の成長のためにも、まず私自身のマネジメントスキルを高めていきたいですね。